3年ぶりにマニラを訪れました。
前回訪問時の様子も比較のために。
まずは何よりも、インドネシアから輸入されたINKA製8100形気動車。
アメロコ牽引の203系客車は、ほぼそのままです。無地塗装編成も走っています。機関車はインドネシアから輸入された新製機に合わせた色になりました。
韓国製現代ロテム車も残っています。

マニラでは南北通勤鉄道の工事が進んでいます。在来線の土地でそのまま高架化するようで、工事の土地を確保するために一部区間では単線化されています。
ANNOUNCEMENT:
— PNR_GovPH (@PNR_GovPH) October 11, 2022
Philippine National Railways (PNR) TRAIN SCHEDULE BUKAS NG UMAGA, OKTUBRE 11, 2022.
Note: Maaaring magkaroon ng pagbabago ang schedule, depende sa availability ng train sets. Salamat po.
TUTUBAN TO ALABANG: 5:36 AM; 6:36 AM; 8:06 AM; 9:06 AM; 10:06 AM; 11:06 AM pic.twitter.com/jJ9ih2JhOW
そのために運用が大幅に減少しました。Tutuban~Alabangが単純往復の3運用。早朝にはAlabangよりも先のCalambaからTutubanへ上り、夜に下る運用。そしてTutubanから北方本線のGovernor Pascualへ下り、南方本線のBicutanとの間を2往復した後にTutubanへと戻る運用のみとなりました。
これらのうち、Tutuban~Alabangの3運用には203系客車列車もしくは8100形気動車が付いています。Calambaへの運用に関してはそのさらに南にあるLucenaまでの独立した運用に入っている客車の送り込み・返却を兼ねていると予想していますが、確認が取れません。そして北方本線には3両編成のみが入るため、現代ロテム車が必ず入っていました。


先にあるよう、フィリピン国鉄ではインドネシアから新車を輸入しました。うち気動車は3両編成の8000形と4両編成の8100形。ところが3両編成が使われる北方本線のみの運用が無くなり、8000形はTutuban駅構内で休車状態でした。以前ここを走っていたキハ52形は既に引退、キハ350形はルソン島南部のビコール地方で僅かに運用に入っているそうです。他にも休車状態の203系客車が大量にTutuban駅構内に留置されていました。

こちらは同じくインドネシアから輸入された、8300形客車です。写真は撮れませんでしたが、共に輸入された9000形機関車に牽引されて運用に入っていたようです。私が訪れた際にはTutuban駅構内で1編成のみが同じ位置に置かれていたので、こちらも休車状態でしょうか。もう2編成がCalambaよりも先の運用に入っていると予想をしましたが、確認に行く余裕はありませんでした。




休車と言えばPasay Road駅側線には、2両の203系客車が疎開状態にありました。
南北通勤鉄道工事の影響を受けて、新旧を問わずにこのような大量の休車が発生しています。同鉄道は在来の路線を置き換えることになるので、現在運用に入っている車両が故障次第、休車で賄っていくのでしょう。2025年に完成予定とありますが、沿線にはたくさんの貧民が住む家が建っています。工事が予定通りに進むとは思えず、現状で使わないからとは言え片っ端から廃車にするわけにはいかなさそうです。

中心から少し下ると、まだまだ変わらぬ景色が残っています。