イランに続いて訪れたのは、パキスタンでした。都市間の移動には、ほぼ鉄道を使いました。


クエッタ(Quetta)駅です。起点駅で、現在は北西のアフガニスタン国境に1往復、及び東の3つの主要都市に各1往復ずつ列車が出ているのみです。



長い編成だったように記憶しています。ただしほとんどが非冷房座席車で、寝台車と荷物車が僅かに付いているのみでした。

サボはウルドゥー語のみ。読めません。

乗車したのは非冷房寝台車。

個室ごとに、コの字型に2段ベッドが3つ配置されていました。リネンはありません。他の乗客はいませんでした。

奥にトイレが付いていたのを、今知りました。

寝台車の廊下

通過した駅票ですが、良い絵の撮れる駅だったようです。

その駅を越えてすぐのトンネルです。砂ぼこりが大量に入ってきます。

停車駅では飲み物の補給を。

イスラムの考え方ならば不思議ではないのでしょうが、独特な文言が書かれています。

武装警官が必ず乗っています。

翌朝、ムルタン(Multan)で降りました。
パキスタンの寝台列車は、乗り心地がインドのそれと比べて非常に悪いです。縦揺れが止みません。台車上の部屋だったとは言え、慣れて眠りそうになると突然の大きな揺れで目が冴えてしまいます。この国から大きな脱線事故のニュースが流れてくるたびに、この列車を思い出します。


変わって、ペシャワール(Peshawar)駅です。主要駅にはSLが飾られています。



インダス川でしょう。

線路内の牛飼い

信号場

踏切

ラワルピンディ(Rawalpindi)駅にも、SLが飾られていました。

ラワルピンディ駅の切符売り場

ラホール(Lahore)まで、5時間弱の旅。

1等車に乗ったようです。

ラホール・ジャンクション駅
インド国境のあるワガ(Wagah)まではバスに乗りました。陸路国境でバスを降りて、駅を覗きに行きます。

途上は印パの仲を示すような物々しさです。

ワガ駅です。向こう側はインド。これ以上立ち入るつもりはありませんでしたが、すぐに国境警備員に見つかって陸路国境まで連れ戻されました。
