インドネシア鉄の皆様と共に、伊豆急行の8000系をインドネシア通勤鉄道(KCI)塗装にしてきました。
禍に入って以来、日本を出られなくなりました。そんな最中、伊豆急行から8000系を好みの塗装にして走らせてくれるという話が出ました。言うまでもなくKCI塗装が早速頭に浮かびました。どなたかが企んでくれないものかと思っていたところに、お誘いをいただきました。とは言え、私に何ができるわけでもありません。払うものを払って、末席でただ情報を漏らさないように気を付けていました。伊豆急行側から密集で感染源を作るのを避けたい旨の依頼があったようで、この企画は密かに進んだのです。
旧塗装の当該編成
施行日が近付くにつれて、塗装の目撃情報がTwitterで一気に広がりました。インドネシアの友人たちが詮索を始めたのには困りましたが、無言を貫きました。日時さえ公にならなければ、混乱を避けられると信じて。
Selamat malam #RekanCommuters, sambut libur akhir pekan esok hari dengan petualangan menarik yang sayang untuk dilewatkan. Selalu semangat dan tetap menjaga kesehatan. Selamat beristirahat. pic.twitter.com/pfNQ1blBNu
— KAI Commuter (@CommuterLine) November 12, 2021
前日にKCI公式のツイートに煽られているような気分になり、苦笑しました。
当日。伊豆高原駅には、豪華な壁がいました。
ここでご注意。写真の盗用を気に留める程の腕前ではありませんが、今回はインドネシア式でウォーターマークを派手に入れてあります。ご留意ください。
見事です。細かい点を普段は気に留めないのですが、皆がただ感心してひたすら撮影をしていました。
特製LED幕でコタ行。そう動かすなんて。
早速のパクアン急行であります。
日本式幕でボゴール線。KCJロゴ持参の方が貼っていました。8000系にあったかな?
日本の行先には違和感がありますが、誤って譲渡前の幕を出したということですね。
サボはどんどん変わります。皆さん、撮影が大変です。
一息ついて、パクアン急行を撮影するPKD(鉄道警察)。
電車区を出る途上、トップナンバーを見つけました。
団体列車入線。豪華な車両と共に。
入線を撮っていると、PKDが現れました。現地のやり繰りを全て請け負ってくれました。当日は幕の取り換えも。
インドネシアのビールと。或る御夫妻の写真等を白く塗りつぶしてあります。他社の塗装を纏うには、許可が必要です。インドネシア側で禍の大変な中、その許可取りに尽くしてくれました。
伊豆急下田駅に先回りすると、E257系と8000系のトップ並びが見られました。
伊豆急下田駅の側線でも撮影会です。私のリクエスト、Percobaan幕。試運転です。
ここでもパクアン急行。背景がボゴールの山のように…。いや、それでは逆方向ですか。
デポック止はそのまま入区?
上りコタ行の方が、ボゴールの山を少しだけ思わせます。渋谷行が見えていますが。
サボが落ちてしまったところ。むしろ斜めに雑な置かれ方をしているようで、インドネシアを思わせます。
ランカスビトゥン方面に東急車は入りません。
チカウム幕があればウケたかななどと思いましたが、一線を越えてしまい品が無くなりますね。
撮影会を終えて団臨の入換を待っていると、豪華列車がやってきました。思いがけない並び。鋭い西日の扱いが難しい。
復路は団臨乗車。稲梓駅では踊り子と交換。
到着後は車庫へ、なかなか入りませんでした。普通列車が上ります。
参加者の大半は帰りましたが、ごく一部は入区の瞬間まで粘りました。入区直前には、新宿行サフィール踊り子とのすれ違いも。
そんな長い一日を終えて、塗装は翌日に剥がされました。
秘密と最初に書きましたが、伊豆熱川駅で特急券を買ったとき、駅員に私が"赤い電車の参加者だろうか"と確認された上で軽く談笑しました。またKCI内でもこの企画が話題になっていたそうです。どちらからも外部に漏れなかったのは大したものですが、本来はこういうものですね。
"タナアバング"駅で8007号車。
さて、また"本物"を見られるのでしょうか。